お部屋探しをする際、重要になるのがお部屋内の採寸です。「お部屋が決まった後に採寸したので良いのでは?」と思う方もいると思いますが、内見(お部屋見学)する際に採寸することがベストのタイミングになります。
その理由としては、もし気に入った物件が見つかっても、今お持ちの家具・家電やこれから購入しようとしている物とのサイズが合わなかった場合、お部屋か物のどちらかを諦めることになるからです。そうならないためにも、気に入った物件を内見する際には、お部屋内の採寸をすることをお勧めします。
採寸する際のポイントを5点紹介していきます!
1.窓(カーテンサイズ)
採寸する際は、次の長さが目安になります。
幅 :カーテンレールの両端に固定されているランナー(フックを引っ掛ける金具)の間の長さ+3~5%の長さ。
高さ:ベランダにつながる窓の場合は、ライナーから床からまでの高さから-1cmの長さ。それ以外の腰高の窓の場合は、ライナーから窓枠下から+15cmの長さ。※レースカーテンは厚地カーテンより-1~2cmの長さが良い。
2.洗濯機置き場
洗濯機設置箇所に防水パン(洗濯機を乗せる台)がある場合は特に防水パンの大きさに注意しましょう。一人暮らし用のお部屋の場合、防水パンが小さいことがあるので、ドラム式洗濯機のように大きな洗濯機が収まらない場合があります。
また、洗濯機置き場までの通路やドアの幅、ドアを開けた時のスペースにも注意が必要です。
3.冷蔵庫置き場
予め冷蔵庫のサイズ(幅・奥行・高さ・引き出しを開けた時の奥行)を把握しておきましょう。また、サイズだけでなく扉の開く向きにも注意しましょう。冷蔵庫を置く位置によっては扉が完全に開かないことや、使い勝手が悪くなることがあります。冷蔵庫を設置する際、壁から10cmほど離しましょう。
その理由は、冷蔵庫の下部にはモーターが内蔵されており、冷蔵庫と壁の距離が近いと、そのモーターの熱によって壁に電気焼け(黒ずみ)が起こるからです。この電気焼けは、拭いて掃除しても完全に綺麗になることは難しく、退去時に入居者様が修繕費を負担することになる可能性もありますので、電気焼け防止対策をとった方が良いです。
防止対策としては、冷蔵庫を壁から10cmほど離すことと、その隙間に薄いベニヤ板または段ボールを入れることです。(壁に貼り付けず、壁と冷蔵庫の間に入れるだけで大丈夫です。)
4.ガスコンロ台(据え置きガステーブルコンロ)
予めコンロのサイズ(幅・奥行・高さ)とガスの種類(プロパン用・都市ガス用)を確認しておきましょう。また、お部屋のガスの種類も確認しましょう。ガスコンロと設置台のサイズは、基本的には2種類あります。
◎標準サイズ :幅約59cm → コンロ設置台:幅60cm
◎コンパクトサイズ:幅約56cm → コンロ設置台:幅57cm
なので、コンロ設置台幅が60cmなのか、57cmなのかで設置可能コンロのサイズが決まります。コンロ設置台幅採寸する際に注意することが、一番狭い部分の幅を測ることです。設置台によっては油飛散ガードが設置されていたり、シンクの上部に出っ張りがあったりすることがあります。
また、幅は60cmあるが、奥行きが狭い(ガスの元栓が手前側に寄っている)場合は、コンロのサイズを落とさなければ収まらない場合があるので注意しましょう。
5.通路の幅
引越しをする当日に重要になってくるので、予め次のポイントを把握しておいた方が良いと思います。玄関・各部屋のドア・お部屋までの通路(廊下・階段・エレベーター)の幅です。玄関や各部屋のドアは、ドアノブやポストを踏まえて測るのがポイントです。
(まとめ)
家具のサイズが分かる場合は、内見の際に採寸して家具の配置をイメージしましょう。また、コンセント・TV用コンセント・LANの位置にも注目して家電の配置をイメージしましょう。