不動産会社のお仕事 物確（ぶっかく）とは？
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不動産会社の営業社員の仕事の中で物確（ぶっかく）というものがあります。先日、物調（ぶっちょう）という物件調達に関するブログ記事を書きましたが、物確とは物件確認の略。実際に営業社員が物件を下見する事を指した言葉です。
不動産会社の人って物件の事くらい頭に入ってるんじゃないの？と思う方もいらっしゃるでしょう。物件情報が少ない地域であればそれも可能なのですが、全国的に空室率が増えています。空いているお部屋が多くなっているんです。その空き部屋のすべてが把握出来ているという事は不可能なんです。
また、不動産のプロだったら別に物件を見なくてもだいたい分かるんじゃないの？と思い方もいらっしゃるでしょう。たしかに「だいたい」は分かるかもしれません。ですが、その情報を誰かに伝えようとしてときに「だいたい」では伝わりませんし説得力もありません。なにかで得た情報が間違っているかもしれません。やはり物確（ぶっかく）をして確かな情報をちゃんと把握し、良い事もまたそうでない事もしっかりお客様にお伝え出来るようにしたいものです。
物確（ぶっかく）の時に大事な４つの項目
物確（ぶっかく）をするに当たって抑えておきたい大事なことが４つあります。なんだか不動産営業の研修資料みたいになっていますが・・・（笑）それもそのはず、物調や物確については一部営業マニュアルから抜粋している部分もありますので。それでは４つの大事な項目のお話を。
１、現地まで地図を見ないで迷わずに案内できる
２、物件の良い点、悪い点がはっきり言える
３、お客様に聞かれたたことに正確に答えられる
４、オーナー様がどんな方かを知り考え方を知る。
こちらの４つの項目が１００％出来て物件確認が出来た。という事になります。正直に言いますと物確したすべての物件で、この４つの項目が出来るかと言えば難しいのが現状です。最近ではオーナー様と直接やり取りを行う「一般媒介（ばいかい）契約」と呼ばれる物件が少なくなり、不動産管理会社を経由する「仲介契約」が多くなっています。（一般媒介契約と仲介契約についてはまた改めてご説明します）不動産管理会社の扱う物件については、オーナー様がどのような方かまで伺い知ることは難しいと言えます。
ただ、自社管理物件や一般媒介契約の物件については４つの項目を達成することが求められます。そのために、行きと帰りでは違うルートを走ったり、現地では部屋だけではなく、エントランスやごみ置き場などの確認、周辺環境や周辺施設、部屋からの眺望確認を行います。実際にお客様が一緒い居ると想定して、聞かれそうな質問にたいして即座に回答出来る事を目標にしています。
理想は、お店で接客をしている状況で、お客様に対して現地の様子が分かるような説明をおこない「それでは実際に現地に行ってみて一緒に確認しましょうか？」となる事です。現地に行かなきゃ分からない、Googleマップを見なきゃ分からないでは困ります。
不動産会社の営業は、日々物調や物確を行う事で、頭の中に物件情報を蓄積していき、実際の接客の場面で正しい情報をお客様にお伝えして、理想のお部屋探しが出来るようにと頑張っています。今日も街のあらゆるところのマンションやアパートで物調活動や物確が行われてます。不動産の営業社員の方を見かけたら「あ～、こうやっていろいろ調べているんだな」って思ってください。
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