これは、コロナ禍より以前から言われていた事ですが、「業際化」という言葉を耳にするようになりました。同じ業界の中で競争をするだけではなく、業界を超えた所で行われる競争。グローバル社会になったことでそれらが加速したようにも思います。特に、不動産業界はいろんな業界と近い関係にあります。近いという事はコラボレーションもいろいろ出来ると言えますが、参入しやすい、また参入されやすいとも言えます。これも一つの「業際化」です。
【業際化とは】
1つの業界だけでなく、いくつかの産業にまたがって業務を遂行していく業界の流れの事。それによって生まれた新しい市場のこと。多角化経営を目指して業界の垣根を越えて新しい市場を開発して進出することなど。
不動産業に近い業界の一例として
・介護業界
・引越し業界
・宅配業界
・家電業界
・インテリア業界
・飲食業界
・士業(司法書士・税理士・土地家屋調査士など)
などが挙げられます。
これらの業種とは良い意味での競争をしていく必要がありますし、グローバル化された今の世の中で生き抜いていくためには業界を超えた新しい業態に変化したり、進出していかなければならないと言えます。大谷選手ではありませんが、今まであった常識というものが一度なくなり新しい常識がどんどん生まれてくる感覚。これって、不動産業者のような企業や団体だけに求められる物ではなく、個人にも当てはまる事です。
そこで不動産の営業担当者に求められるタイプについて
ちょっとテレビゲームのドラクエ(ドラゴンクエスト)を思い浮かべてみてください。(ゲームを全く知らない方は困っちゃうでしょうけれど)ドラクエⅢのゲームの中に「転職」という画期的なシステムがありました。「勇者」「戦士」「武闘家」「魔法使い」「僧侶」「商人」「盗賊」「遊び人」などそれぞれの専門職を鍛えていくと(レベルが20に到達すると)別の職業に転職が出来るようになります。
「転職」のメリットとは、実際の転職と同じで、今ある能力や特徴を引き継いだまま、別の能力を鍛えて身に着けて行く事が出来るという点です。「戦士」は力の戦いには強く防御力も高いけど「魔法」を武器に戦う相手や力技が通用しないモンスターには弱い。そこで「魔法使い」の能力を身に着ける事で「魔法使い戦士」となり、幅広い戦い方が可能になる。といった感じで。
攻めに強い「魔法使い」が防御に特化した「僧侶」も身に着ける事で、両方の特徴を兼ね備えた「賢者」という新たな職業になれる。といった要素もありましたね。ちなみに、「遊び人」って悪ふざけばかりして面白いだけで、ゲームの上では何の役にも立たない職業(?)なんだけど、レベルを上げて転職が出来るようになったら、いきなり「賢者」になれる。という裏要素も当時話題になりましたね。子供ながらに「遊び人」こそ「賢者」への一番の近道である。という事をゲームから教わり(しかも隠し要素として)世の中の理不尽さや不思議さ、楽しさに気付かされたものです。
さぁ、そんな不動産業者。おそらくこれからの時代は不動産に精通しただけでは通用しない時代が到来する事が予想されます。それに、実際のところすでにベテランと言われる人たちは、本業の不動産仲介業以外にも得意な分野があったりするものです。
戦士武闘家型(賃貸仲介も売買仲介もどっちも得意)
魔法使い戦士型(賃貸仲介しながらSNS戦略にも長けた人)
僧侶と戦士型(賃貸仲介と管理業務の両方得意)
僧侶と商人(管理業をしながらメンテナンスも出来ちゃう人)
賢者型(管理業務とオーナー対応が上手でネット戦略にまで明るい人)
遊び人戦士(・・・・・)
スペシャリストからゼネラリストへ。ではありませんが、幅広い知識や経験が求められる時代に突入しています。僕たちが「ワンストップサービス」を提唱して、どんどん分業化に突き進む業界の流れを、ある程度の事は、ひとつの部署・部門・店舗で完結させようとしているのも、そういった時代の流れへの順応性を高める意味でもあります。
さぁ、あなたはどのタイプを目指しますか?
遊び人戦士だけは・・・
でも、それを極めて行けば「賢者戦士」という超ゼネラリストへの最短距離だったりするかもしれませんよ。世の中というものはゲームの中の世界と違って、とても理不尽であり、不思議であり、楽しさもあるんでね。笑
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