一人暮らしをして28年(?)の僕の経験からの話をします。長い人生のどこかで一人暮らしを経験することはとても大きな意味があると思います。これは、学校や会社の寮生活、ではなく、賃貸物件を借りて住む正真正銘の一人暮らしの事を指します。
最近は、生活の多様化が進み、例えば松山市の学校に通う際も、賃貸の部屋を借りるという選択肢以外に、自宅から電車等で通う方がコストが掛からず食事や健康管理なんかの心配もないから良い。という考え方も広がっているようですね。たしかにコストや食事の心配という観点から考えた場合には、その方が良いだろうと僕も思います。それでは、なぜ一人暮らしを進めるのか?それは賃貸契約をして一人暮らしをする事にたくさんのメリットがあるからです。
①金銭感覚を養える。
僕もそうでしたが、実家暮らしをしていると生活に関わる金銭感覚は分かりません。家賃は?光熱費は?通信費は?(ネットやスマホ代の事です。家族まとめて支払いとかで自分のスマホ代が実は分からないって人いませんか??)分からないですよね。電気代いくらかかってるんだろう?どれくらい使ったら使い過ぎなんだろう?分かりますか???
もっと言うと食費代もそうです。自分の一人の食費代ってどれくらい掛かっているんだろう?どれくらい掛けていいんだろう?一人暮らしをすると嫌でも計算しなければなりません。贅沢したいけど今月は出費が多いから我慢しよう。今月はちょっと余裕があるから自分に御褒美を・・・、なんて考えながら生活するのは意外と楽しいものです。思ったより貯金が出来た時の達成感とかたまらないです。逆の時は・・・血の気が引きますが(笑)
②生活の感覚を鍛える。
お金の感覚とちょっと似ていますが、生活環境や感覚を鍛える事にもなります。まず、部屋の広さに関しては実家よりは絶対に窮屈になります。玄関も、トイレも、お風呂も、ベランダも、そしてお部屋も収納も実際も感覚的も狭くなります。部屋探しの際にもどれくらいのスペースが必要か判断が必要です。そして、時には我慢も必要です。一人暮らしって楽しそうなイメージもありますが辛い事も多いです。どれくらいのバランスかな?楽しい事と辛い事、半々くらいかな?それでも生活感覚を鍛えるというのはそういう環境にならなければ出来ない事です。お部屋だけではありません。周辺環境も同じです。生まれ育った実家とは異なる周辺環境。便利さも不便さもあるでしょう。不安もあるでしょう。でも環境への順応性が鍛えられます。いえ、たぶん人には最初から備わっています。環境変化には意外と慣れるものです。
③苦労を経験する事。
とくに若い間に苦労を経験することは大事だと考えます。不自由である事、一人である事でそれ相応の苦労はあります。なんでも一人でしなければいけない。家事、掃除、洗濯、買い物etc。一人でいるかぎり誰かがやってくれることはないので強制的にしなければいけない環境になります。最初は不慣れで失敗したり辛さしか感じない事もあるかもしれません。でもね、慣れてくると意外とそうでもないんです。コツは、便利グッズなんかを揃えたりする事。新しいお皿とか調理器具とか買っちゃったら料理したくなっちゃう。掃除道具買ったらお部屋を綺麗にしたくなってくる。いつもと違う洗剤を買ったら早く洗濯して試したくなっちゃうもんです。(ホントかな!?笑)ちょっと大げさかもですが。あと、ゴミ出し。その前にゴミの分別。これって本当大変。いつがゴミを出す日か?なんて一人暮らししないと考えないことかもしれませんね。
④親や家族への感謝の気持ちが芽生える。
一人暮らしなんかしなくてもちゃんと感謝してます!という方には御免なさい。でも、僕はこれって結構いやかなり大事な事だと思っています。前述したようないろんな経験をすることで、今までいろいろやってもらってたんだ。という事に気付かされます。「早く起きなさい」とか「部屋片づけなさい」とか口うるさかった親の存在がまた違って見えてきます。誰かが叱ってくれるって実はとっても有難い事。誰にも何にも言われない環境は憧れる環境だけれど、それがずっと続くと寂しいもんだしダレてきちゃう。この感覚は一人暮らしをして割とすぐ芽生える感情です。そうだ、風邪引いたときなんかがまさにそう。寝込んでて、でもなんか食べなきゃって冷蔵庫を開けたら空っぽで・・・。そんな時に親の有難さを強烈に痛感します。親にありがとう!って今度帰省した時か電話した時に言ってみようかな?なんて思ったりするんです。
⑤やがて二人暮らしする時に役にたつ。
新婚さんのお部屋探しって幸せのお裾分けをいただいているようで楽しいのですが、最近意外に多く感じるのは、男性と女性どちらもが実家暮らしで一人暮らしの経験がないというカップル。なんとも初々しく微笑ましくもあるのですが、それが故にお部屋探しも夢見がちに陥る傾向があります。あまり水を差すような事を言いたくはないのですが、二人暮らしの生活が始まると憧れが現実になります。「生活」ってシビアなものでリアルな感覚が必要になってくるものです。お二方のどちらかが一人暮らしを経験していればそこはクリア出来ると思いますがお二方ともが一人暮らし未経験であれば、当面の生活において苦労することが目に見えてしまいます。特に生活費とか光熱費とかね。そして、これは男性に対して。家事や掃除や洗濯などやっぱ出来た方が良い。いや、出来た方が良いは今どきおかしい。出来なきゃいけない。やるのが普通だって感覚も一人暮らしならではないでしょうかね?
⑥当事者として賃貸借契約をするという責任感
いろいろ述べてきましたが、実はこれを言いたかった。昔と違って今は18歳から賃貸借契約が結べるようになりました。人によっては、初めて交わす何かしらの契約が賃貸借契約だった。という事があり得るでしょう。契約とは、自分以外の誰かと形が残る約束をするという事です。契約内容が妥当かどうか?自分はその約束を守れるのか?守れなかった場合にはどのような罰則があるのか?などの確認と判断が必要です。どのような契約でも交わすと大なり小なり責任が発生します。「契約」とか「責任」というと重たくて嫌な響きでもありますが、社会人になって生活していく中で、世の中には様々な約束事が付きまといます。人生経験において早々にそういった経験をすることはとても大きな意義があると思います。「自由」の対義語はある意味では「責任」ですので。
いろいろと書き並べましたが、一人暮らしのすすめです。歴28年の重みを感じて頂けましたら幸いです。そんなお部屋探しは是非当社エイブルネットワーク株式会社NYホームに御用命ください。
そうだ、最後に一つ補足することがありました。一人暮らしはするべきだ!といった内容で進めてきましたが、程よいタイミングで卒業する事も同じくらいに大事です。だって人は一人では生きていけないんですから。それにあまりに一人暮らしに慣れ過ぎてしまうとその生活から抜けられなくなってしまいますから!
どなたか僕を助けてください。(笑)