お部屋探しをしていると、最初のうちは希望や理想を追いかけていくものですが、なかなか条件にピッタリと合う物件(いわゆる100点満点の物件)は見つからず、後半はどこを妥協点にしていくのか?といった点を考えるようになっていきます。
僕たちとしても、出来る限り希望を叶えてあげたいと思うのですが「どう上手に妥協していくか」という事を提案する事も大事な役割です。そうしなければ物件探しが長期化してしまうからです。
お部屋探しの条件の中で特に重要な項目は、
・場 所(エリア。探す場所や範囲、学校区、職場、駅など)
・間取り(単身向け、広めの部屋、新婚さん向け、家族向け)
・予 算(毎月かかってくる費用や最初に支払う費用)
・時 期(早めなのか。期日が決まっているのか)
この4点になります。
これらの条件がふんわりしていると、物件の候補は多くなります。
条件が細かくなればなるほど、候補になる物件は減っていきます。
探していくうちに、
「絶対にエアコン付き!」
「洗濯機置き場は室内がよい」
「日当たりのよい南向きベランダ」
「ネット環境があれば尚よい」
「近くにコンビニやスーパーがあってほしい」
「最初に支払う金額を〇万円以下に抑えたい」
などなど、条件って増えていくものです。
まずここでアドバイスすべきことがあるとしたら、冒頭の内容を踏まえて「けして100点満点を目指さないでください」という事になるでしょう。
元も子もないようなアドバイスですが、僕たちがいつも思う事でもあります。
どううまく妥協点を見つけていくか?条件に優先順位をつけていく事が求められます。
さて、とはいえこの妥協点の探し方。
これがなかなか難しいものです。
「予算を上げませんか?」
「ちょっと部屋が狭くても良くないですか?」
「駅からは遠く離れますが仕方ないですよね?」
いろんな手法があり、お客様によっても変わると思います。
良い物件がなかなか見つからない以上、条件を何か変えなければいけない。
もちろん、良い物件情報が出てくるまで辛抱強く待つ。
という選択肢も有りうるでしょう。
通勤時間について
いろんな考え方があり、正解は無いのですが、
今日は物件を探す場所(エリア)について。
職場や学校からの距離(または通勤通学時間)
この条件はあまり簡単に妥協点にあげない方が良いという話です。
もちろん、間取りや予算もとても重要ですけど。
都会の方では通勤時間が1時間を超えるのは珍しくない
と聞きます。中心地は地価も家賃も高く住む人を選ぶ場所。
また、住む場所というよりは「行く場所」
それよりも郊外にお部屋を借りて通うほうが良い。
交通機関も充実しているし、移動時間をいかに有効に使うか?
これを考えるべきでしょう。
でもそれは都会の考え方とも言えます。
お部屋を探す際の条件の優先順位の話ですが、
「1番に」とは言わないまでも、
探すエリア(場所)はあまり妥協しすぎない方が良いでしょう。
同じように、通勤や通学時間が苦にならない。という方でない限り、物件を探す場所はある程度妥協せず優先順位を保った方が良い場合が多いと考えます。
通勤、通学は毎日の事ですからね。
通いやすい、帰りやすい、近い、ルートの選択肢が多い。
などの要件はけっこう重要だと思います。
同様に、お部屋の広さ、毎月の支払金額の上限も、妥協点にして後から自分自身を苦しめてしまう事のないようにお願いできればと思います。
新築が良い。築浅が良い。設備充実が良い。可愛くて綺麗が良い。
と見た目などの要素を優先してしまう傾向がありますが、
新築も住んだ瞬間から中古です。(元も子もない事いいますけど)
引っ越した後には、ずっと続いて行く「日常生活」というものがある事を忘れずに
ある種の冷静さを保ちながらお部屋探しが出来ると良いですね。