フリーレント物件とは?
2022年も11月下旬となり、不動産業界としては、いよいよ来春の引っ越し時期(通称:繁忙期)を見据えた物件情報の整理や準備に入る頃となりました。特にここ数年では、2月中旬から4月初旬にかけてお部屋探しが集中するというよりも、12月から本格的なお部屋探しが始まる。という状況となっております。
お部屋探しの期間も短期集中ではなく、ある程度余裕を持って部屋を決めていく時代へと移り変わろうとしています。そういった現象の理由の一つとして、最近ちまたではフリーレントの存在があると言われています。
フリーレントとは。
フリーは無料、レントは賃貸料の意味となります。フリーレント物件とは、入居後の一定期間は家賃が無料になる物件を指します。一般的には、賃貸借契約書に追加されたフリーレントに関する条件を守ることで一定期間(松山市の場合1ヶ月分が目安)家賃が無料になります。ただし入居期間が短かった場合は適用外や違約金が発生するケースもあります。
本来フリーレントとは、契約が始まった段階で、家賃が一定期間無料になる事をさす言葉ではありましたが、家賃発生を一定期間待ってもらえる物件も「フリーレント物件」あるいは、「フリーレント可能(対応)物件」と呼ばれる場合があります。
10数年前でしたら、物件を決めたらすぐに家賃が発生してしまう。という事が一般的だったのですが、需要と供給バランスや契約内容の多様化など時代の移り変わりにともなって柔軟になってきました。また、3月頃はお部屋探しが集中するので落ち着いて物件探しが出来ない。という業界が抱えている問題もありました。
フリーレント物件が少しずつ増えていく事で、気に入った物件を早めに決める。という事も全く不可能ではなくなったという事です。ちなみに、フリーレントが対応となる物件の一例です。
本来のフリーレントとは、入居後の一定期間(松山市では家賃1ヶ月分が目安)の家賃が無料になる事です。この金額が影響してくるのが契約時の初期費用です。お部屋を検討する際には、見積書をお出しする事になります。
敷金・礼金・仲介手数料・保証料・火災保険・抗菌施工など、初期費用にはいろんな金額が含まれます。この中に通常「前家賃」が含まれてきます。(賃貸物件を契約する場合、毎月の家賃は前払いとなるケースが多いと言えます)
敷金や礼金の金額にもよりますが、家賃の3ヶ月分~6ヶ月分くらいの金額が見積もりとして出てくるものと思われます。この金額の中に含まれる「前家賃」が無料(つまりフリーレントされたとしたら)その分初期費用が軽減されます。
まだまだ対応物件が多いとは言えない現状もありますが、初期費用を軽減できる物件として、「フリーレント物件」というものが存在している事を知っておくことで、物件が少し探しやすくなるかもしれません。
ただし、この「フリーレント物件」。時期やお部屋によって適用されたりされなくなったりすることもあります。詳しくはその都度、担当者に聞くなどしてお確かめください。