少子化や高齢者の増加などでペットを飼育される方が増え、それに伴い、
ペット共生型賃貸住宅が増えてきています。
ペットが飼える物件
ペットが飼える物件でもすべてのペットが飼育可能な事ではなく、賃貸の募集の詳細をみると、
【小型・中型犬や猫の飼育、〇匹まで可能】という表記になっていたりします。
~サムエル・ラブラドールなどの大型犬は飼育不可の場合が多く飼育できない理由として~
・吠えた時近隣に鳴き声が響きやすい
・キャリーバッグに入れての移動や抱っこが出来ない為、リードなどでつないで移動をする際に人
を噛んだりするおそれがあるなどが理由になります。
~飼育するペット数の制限が必ずあります~
数に制限があるのは、多頭飼育で飼育崩壊が起こる可能性、柱・床・設備などに排泄物のシミや
ひっかきキズなどをつけて損害を与たり、臭いや鳴き声など近隣とのトラブルになる可能性も増える
ために制限されていたります。
また、ペット飼育可能と物件の表記があっても、絶滅の恐れのある野生動物、ワシントン条約や法律
で捕獲・輸入・飼育などが禁止されている動物、危害を加えまた一般的に恐怖を与える動物
(土佐犬・ドーベルマン)などは飼育不可が殆どになります。
ペットが飼えない物件でも?
ペット不可の物件であっても、観賞用の小鳥・魚の飼育を許可している物件もあります。
ただその際に気を付けて頂きたいのは、「あくまでも観賞用ということ」
魚の飼育でも:水槽を沢山置いて専用の部屋にしてしまうなどは許可が出なくなります。
何故ならば魚の水槽の場合、水は重量が重く、大きな水槽を置くと床が破損やまたは
抜ける可能性も出てきます、また水は蒸発し湿気を生み、壁などにカビが繁殖すること
も考えられます。そして万が一、誤って水槽が破損し水がこぼれたとなると、
建物に損害を与える可能性や下の階まで水漏れが及んでしまった場合は損害賠償責任
の話に発展します。
小鳥の飼育は:鳴き声、抜け落ちる羽、糞が乾燥して舞い、隣の住人の所に飛んでいってしまう可能性
もあります。また、発情期の鳥は一生懸命さえずるようになり近隣とのトラブルの要因
なる可能性もあります。ペットを飼育する場合は、ご案内時もご契約後であっても必ず
家主様や管理会社に相談をし承諾を得て飼育されることがトラブルを防ぐことに繋がり
ます。
ペットを飼育の際は
◇ペットの全体が映っている写真の提出やペット保証金の預託
◇ペット飼育申請書や誓約書にご署名を頂きます。
誓約書の内容の中に、避妊・去勢の励行の記載がありますので、手術を受けられる条件(体重など)
になったら手術を行ってください。費用はかかりますが、手術を行うことで、乳腺・精巣のがんの
心配がなくなり、また発情期のストレスを無くすことができたり、室内へのマーキングなどを
軽減できたりします。
◇家主や管理会社によって異なりますが、犬の場合は犬狂病予防注射済証・登録番号がわかる
鑑札、猫の場合は3種や5種の混合ワクチンの接種証明証の提出を求められる場合もあります。
また、ごく稀にペットの面接があることもあります。
◇契約時は通常の賃貸借契約と違ってペット飼育することで、人間以上に費用や書類提出物の準備
などの作業も手間もかかりますし飼育後も人間同様ご飯代や病院代がかかってきます、その費用は
犬の場合:5,000円~10,000円
猫の場合:3,000円~5,000円
ほど言われています。
ペットブームの中、虐待や殺処分などが飼育数とともに増加しています、
動物も人間と同じように感情があり、人間で例えると犬や猫は3才~4才児の知能を持っていると
いわれます。賃貸は住み替えや転勤などでペットを飼えなくなる状況になることがあり得ます
ので、愛玩具ではなく、家族の一員として迎える気持ちとそして長ければ20年以上一緒に暮らす
と考えて飼育をと思います。
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