まずは「敷金」「保証金」「礼金」について
大野です。
繁忙期(業界では繁盛期とも言います)真っ只中、今日から3月です。皆様、お部屋探し、お引越しの準備等順調に進んでいますでしょうか?
この時期は、特に、スケジュール管理などをしっかりして挑むことをお勧めします。計画をしっかり立てておかないと後から大慌てになってしまう恐れがありますよ~、それが繁忙期です。
さて、賃貸借の契約と言えば、「敷金」と「礼金」という言葉がよく出てきますね。
●敷金について
賃貸物件を探す際に、よく出てくる言葉ですね。「敷金」は、借主さんがオーナーへ入居期間中に預けておくお金となります。
【敷金】賃貸の契約で、借主となる方が、最初にオーナー様に預けておくお金で、家賃の滞納などに備える担保のような意味合いを持ちます。昔は、「敷金を預けられないようではオーナーの信用を得られない」といったイメージもありました。敷金は預けてあるお金なので、退去時には返還されるものです。ただ、退去時にはお部屋の掃除代や原状回復費用と相殺される場合があります。また、「敷引き(しきびき)」あるいは「敷金の償却」が設定される契約もあります。その場合は、返還される際に、その金額や割合を差し引かれて返金となるため、契約時には注意が必要です。
契約によっては「保証金」という名前になっている場合があります。まったく同じかと言えば地域性などでで違いはありますが「預けていて返ってくるもの」という意味合いでは同じと思っていいと思います。ただ、こちらも「敷引き」のように返還時に引かれる金額がある場合や、清掃代などが相殺されるものもあります。
「敷金」はゼロの物件も多くなりましたが、家賃1ヶ月分~3ヶ月分の間で主に設定されます。
●礼金について
「敷金」や「保証金」と違って「礼金」の一番の特徴は返還がないという点です。昔からの慣習のようなものであって「お部屋を借りるお礼」の意味合いです。
返金がないことから「礼金」がない物件が良い!となりますが、人気物件や、すぐに決まりそうな物件に「礼金」が付いている場合が多かったりもするんですよね。「礼金」は家賃の0.5ヶ月分、1ヶ月分、1.5ヶ月分、2ヶ月分など、様々な設定方法があります。
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この「敷金」「保証金」「礼金」などは、お部屋の申込時や解約時に特に関わってくる内容です。物件を探す際にも「敷金礼金0」など検索できると思います。ただ、物件が絞られてしまうのが難点です。
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物件を探す際には、毎月の予算と同様に、契約時の初期費用がいくらなのかも重要ですね。物件を決める決め手になる場合も多いかもしれません。
そこで気を付けたいのが、先述の「敷金」「保証金」「礼金」と合わせて「退去時清掃費(クリーニング費用)」という項目です。
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●退去時清掃費(クリーニング費用)
こちらは、預けておいて返還される性格の「敷金」や「保証金」と違い、返還が無い場合が多いです。そして、用途としては字の通り、借主さんが退去をした後に行う清掃時に充当されます。その清掃時の費用を、契約時の初期費用でオーナーに渡しておくという事です。清掃費は家賃〇ヶ月分というよりも、間取りの違いや専有面積によって設定されるケースが多いです。
こちらの「退去時清掃費」は、退去した時の清掃代が最初から明確なので安心できるといった感想を聞きます。それに「故意」や「過失」で汚損や破損などがなければ、退去時に余計な費用が掛からないで済むこともあります。
不動産用語として、契約書の中身などに登場しがちな言葉なので敢えて注釈とします。
【故意(こい)】自分の意志で、わざと、
【過失(かしつ)】不注意で
【汚損(おそん)】汚したり傷つける事
【破損(はそん)】傷めて壊すこと
入居時には費用が抑えられたのに、退去時に費用が多くかかってしまう。となる賃貸借契約はあります。
契約時の初期費用は重要ですが、そこを重視しすぎて、結果、入居中や退去時に多く費用を払うような内容になっていないか?それを正しく理解出来ているか?
実は、とても大事だと思っています。
この「退去時清掃費」は、初期費用に含まれるとその分だけ費用が高くなります。一方「敷金」だったり「保証金」がゼロといった物件は費用が抑えられます。
初期費用を見比べる場合は、どういった名目で、どういった性質のものかも含めて検討すべきでしょう。
疑問に思ったり、分からないことなどは、その都度、営業担当者に聞いた方が良いです。皆さまのお部屋探しや契約などが、正しい理解のもとに進んでいくことを願います。
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