お部屋探しが活発化してくる時期になりました。ネットなどで物件探しをして、不動産会社を決めて、いざお店に行って、実際のお部屋の見学。ワクワクしますね。僕たちもお部屋の見学は楽しみな場合が多いです。気に入っていただけるかな?条件に合ってるよね?玄関を開けたときにお客様は一体どんなリアクションするかな?そんな思いを持ちながらお部屋に向かったります。
お部屋の見学は楽しいもの。と言いました。実際に、お部屋の明るさや広さ、部屋の数、設置してある設備、どんなクロスの色なのかなどお部屋に入っていろいろ見るのは楽しいはずです。ワクワクしてくるはずです。それはそれで構わないのですが、僕たちがお客様と物件の見学をしているときに、そのお客様に注意といいますか意識をしていただきたいと思う事があります。
お部屋の見学と言うのは、言葉を変えますと、お部屋の『確認』を行う作業と言えます。物件の資料だったりネットに掲載してあった写真などと、実際の現地の状況は一致しているか?果たして事前に思い描いていたイメージ通りなのか?自分たちの条件に合ってるのか?(または条件に近い)これらをちゃんと確認する事が大事です。もちろん見た目の綺麗さ、明るさ、広さなども大事なのですが、ワクワクな部分とは別に、『これから始まる新生活』を冷静に見る事も必要です。
現実的な話しになって申し訳ない気もしますが、毎日の生活の事を考える事の方が重要です。
『お部屋をどう使っていくのか?』
『家具などはどう配置するか?』
『駐車場は近いのか?遠いのか?』
『洗濯物はどこに干すのか?』
『ゴミ出し場所はどこにあるのか?』
『自転車はちゃんと置けそうか?』
『落ち着く雰囲気のお部屋か?』
などなど。
そんな生活に欠かせないのが、家電製品やネット環境。どこにでも自由に配置出来るのなら良いのですが、賃貸物件の場合ほとんどの物は置く位置が決まっています。冷蔵庫、洗濯機などはコンセントやアースの位置で決まってしまいますし、テレビもテレビの差込口がどこにあるか?各部屋にちゃんとあるのか?は大事な事です。
今時、各お部屋にテレビの差込口が無いなんておかしい。と思う方もいらっしゃるでしょうが、賃貸物件はその時代時代を映す鏡のような部分があります。その建物が建った当時は、各家庭にテレビは1台が普通だった。車も1台の家庭が多かった。という時代は、それを想定した造りになっているものです。テレビの差込口の位置によってテレビの配置が決まってしまうという事がいえます。
テレビと同様に、インターネットの環境も重要です。ネットは、すでに建物や部屋に入っている場合もありますが、入居後に自分自身で手続きをして新たにネットを引かなければいけない物件もまだまだあります。例外はあるものの、電話の差込口がネット回線の入口になる場合があります。固定電話は置かないから電話の差込口は関係ないようでも、ネット環境によっては重要になる場合があります。そういう意味でも差込口はどこにあるのか?の確認は重要と考えます。
お部屋の見学の時に見過ごす事も多い内容ではありますが、これから見学を控えている方は是非意識して見てみてください。家具や家電の配置をどのようにしていくのかは、新しく始まる新生活に大きく影響を与えます。ワクワク感を失わずに、冷静に日々の生活の事も考えながら。物件の見学はそのように出来れば理想的です。