部屋探しの際に、担当する営業の方に伝えておくと良い情報について。
そもそも何を伝えればいいの?何から話せばいいの?
自分の事はあまり最初から言いたくない。
とりあえず、おすすめな物件を出してほしい。
部屋を探すときに、お客様が思う事だろうと思います。
僕もいままで多くの部屋探しのお手伝いをさせていただきました。
その中で実は一番困る質問というのが、いきなり聞かれる
「おすすめ物件ありますか?」ではないかと思っています。
そう言うと「えっ!」って思いませんか?
営業している人なら、おすすめ物件の一つや二つくらいすぐに言えなきゃ失格じゃない?
はい、その通りです。営業失格かもしれませんね。
でも、少し考えてみていただけますか?
おすすめって誰のどのような基準でお話することでしょうか?
ひとつ例をあげます。
「お腹がすいたな~、なにかおすすめある?」
って友達から質問されたら、たぶんその友達の好みを頭で思い描いて答えるか
あるいはまったく気にせず、ただ自分が食べたいものや好きなものを答えると思います。
では、もし「初対面の方から同じ質問を受けたとしたら」
どうでしょうか?
おそらくですが、答えを言う前に
「和食派ですか?洋食派ですか?」
「好き嫌いやアレルギーはありますか?」
「お腹はけっこう空いていますか?」
「時間はありますか?後の予定が決まってたりしますか?」
など、いろんな質問をして、少しでもその人の情報を得てから答えようとするのではないでしょうか?
ま、いきなり初対面の人から、おすすめのものを聞かれる場面なんてそうそうないでしょうけれど。
お客様から教えていただきたい情報があります。
話を戻します。
接客する側の営業マンはどんな事を考えているのか?
少しでもお客様から情報を提供してほしいと考えています。
その情報によって、答える「おすすめ物件」が全く変わってしまうからです。
予算重視なのか?
設備や築浅など見た目に重きを置くのか?
周辺環境や周辺施設が重要なのか?
部屋の形や広さを求めているのか?
今よりも安くとか、もっと広い部屋とか変化を求めているのか?
職場近くとか、駅を利用したいと考えているのか?
どのような目的で部屋探しが始まっているのかは特に重要な情報です。
こういった情報が正しく営業に伝わっていると、部屋探しはよりスムーズに進みます。
自分の事はあまり最初から言いたくない。と思う方はとても多いと思いますので、
あくまで参考としてご覧ください。
ただ、少しでも伝えていただけると「そのお客様にとって最適と思われるおすすめ物件」
を出しやすくなる。という話です。
特に松山市の場合は、空室がとても多く存在していますので。
部屋探しの動機って、こちらからするととても大事な情報です。
もちろん、就職や入学、転勤などはっきり分かっている場合もありますが
結婚、同棲、実家からの独立、離婚、環境の変化、家賃を下げたい
職場が遠い、グレードを上げたい、手狭になった、部屋を持て余している
ペットを飼おうと思った、現状不満(周辺がうるさい、環境がよくないなど)
いろんな理由があります。
家賃を下げたいという希望があれば、今支払っている金額がそもそもいくらなのか?
を接客する側も知っておかなければなりません。
仮に、今住んでいるところから2,000円~3,000円くらい家賃を下げたい。
という要望なら「もっと下げないと引越しにかかる費用などで家賃を下げる意味がない」
と言った説明をすることになります。
実は、家賃を今よりも下げたいという要望はとても多く耳にします。
ですが、単純に月々に支払う家賃が少しでも下がればいいというものではありません。
結果、余分な経費が掛かってしまうのであれば逆ザヤになってしまう恐れがあるのです。
※敷金がどのような形でもどってくるのか?
※今のお部屋の退去時の清掃代や原状回復費はいくらなのか?
※新たに部屋を借りる場合、仲介手数料や鍵代、保証会社の保証料、保険代などが必要です。
※引っ越し代や、粗大ごみの処分費、新たにガスコンロ、カーテンなどの準備が必要です。
今よりも広いところに住みたい。
このような要望の場合、今の間取りや広さ、形なども知っているとより話しやすくなります。今の住まいの間取りなどの情報が手元にあれば、より正確に情報が伝えられます。和室か洋室か。カウンターキッチンかどうか。専有面積がどれくらいか?など専門的な見地からアドバイスすることが出来ます。
当社だけに限らず、接客を行う営業は定期的に「ロープレ」(接客のロールプレイング)を実施したりしています。お客様から質問を受けた場合、どのようにお答えするか?分かりずらい専門言葉は、どのような言葉で表現すれば、一般の方に少しで分かりやすくお伝え出来るのか?お客様に質問するばかりではお客様も疲れてしまうので、自分自身の事を話してみたり一般論を話したりする練習。こちらが緊張し過ぎてしまうとお客様にもそれが伝わって、双方緊張状態に陥ってしまうことあるので適度にリラックスしてお話する練習などなど。
引っ越しをする。お部屋探しをする。という機会は、人生においてそう何度も経験するものではありません。(とても転勤の多い方は例外になりますが)少しでも理想の部屋に遠回りしないでたどりつくために、不動産会社の営業担当がお客様から好みや理由を聞いて、物件情報とマッチングさせること。そのためにお客様にもご協力ご理解いただきたい内容のお話でした。
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