まずは賃貸のお部屋の平均入居期間と解約理由について
賃貸のお部屋は、一定の期間ごとに入居者さんが入れ替わります。公益財団法人日本賃貸住宅管理協会が出している2022年の統計では、
・単身世帯 3年3ヶ月
・家族世帯 5年1ヶ月
・平 均 4年1ヶ月
という数字が出ています。
この数字はある一定のアンケートをとった中での平均数字ですから目安でしかありませんが、そんなに入居期間が長くないんだな。といった印象を受けます。実際に日々の体感からも、平均したら4年くらいという期間は納得できるものがあります。
築年数が10年くらいだったら1回、あるいは2回くらい入居者が入れ替わっている計算です。この回転の早さは賃貸業界にとっては脅威です。出来るなら優良な入居者様に長く住んでいただく事が理想ですからね。
ところで、賃貸借契約を解約するためには事前に「解約通知」を提出いただく事になっています。そして、この解約通知の際には「解約する理由」もお聞きするようにしています。家主様に報告する際に聞かれる可能性が高い事と、入居している方にお聞きする事で今後の賃貸管理運営の参考になる内容も多いですから。
理由は多岐に渡ります。
転勤するから
卒業するから
同棲生活を始めるから
退職することになったから
ペットを飼おうと思うから
親元に帰る
職場から遠いから
部屋が狭くなったから
家賃が高いと感じるから
新しい所に移りたいから
など、お部屋探しの際によく耳にする内容から
離婚することになった
近隣トラブル
騒音で悩まされている
陽当たりや設備不良などの不満
周辺環境が不便である
建物の老朽化
などの、ちょっと言いにくいであろう理由や現状不満もあります。もちろん引越しを考えるのに良い理由ばかりとは限りません。この時ばかりは不動産業をやってて聞きづらいな。申し訳ないな。ともう瞬間でもあります。特に現状不満に関しては今後の参考になる場合も多いです。中には構造上や立地上致し方ない場合もあります。その場合は、次の入居の際にきちんと説明をする重要性を感じます。
縁起の良い部屋ってな~に?
そんな中「なんかこのお部屋の解約って前の方も同じような利用だったよね?」といったお部屋に出くわすことがあります。その解約理由の一番は
婚約したから(結婚するから)
という内容でしょうか。ワンルームや1LDKの間取に多くみられる理由です。この理由を聞けたときには解約になっちゃう残念さが薄れて「おめでとうございます!」ってこっちもなんだか嬉しくなっちゃいます。で、前の方もそういえばそうだったな。なんて思ったりする事があるんです。
そういうお部屋は「縁起の良い部屋」だなって思います。なんだか不思議なパワースポット的な力が働いているのかもしれませんね。逆に、それを知ってしまってプレッシャーに感じる方もいるかもしれませんけどね(笑)
前の方が退去した理由を把握していない場合も多々あります。特に自分たちが管理をしていない物件の場合はそもそも分かりません。また前の方の退去理由は「告知しなければいけない事項」ではないので聞かれなければ答える事はあまりないでしょう。(事故物件などは例外ですよ)不親切に思うかもしれませんが、それほど部屋探しや契約には必ず伝えなければいけない「重要な告知事項」というものが多々あります。その内容を優先して確実に伝えておくために、それ以外の情報は極力省いていくのは仕方のない事なんです。
縁起の良い部屋ありませんか?
そんな条件の部屋探しが出来たら楽しいですね。
ちょっといつもとは趣向の違う夢のある話でした。
注)いつもそういう部屋の情報があるわけではありません。あしからず。
↓↓松山市~近郊中予地区のお部屋探しは↓↓
↓↓大洲市~近郊南予地区のお部屋探しは↓↓
ビジネスLINEと不動産関連ブログの紹介