引越しシーズンである繁忙期のピークが過ぎ去りました。とはいえ、まだまだ落ち着いていない方も大勢いらっしゃる事でしょう。
これからの賃貸仲介・賃貸管理の不動産会社は、お部屋探しがメインの仕事から、入居後の不具合の対応、リフォームの提案や物件情報の整理、情報の仕入れといった業務内容にシフトしていきます。
1年で1番忙しい時期から、突然1年で1番暇な時期に変わります。暇な時期ですが暇で良いという意味ではありません。
不動産会社の営業は、繁忙期の忙しさや緊張感から解き放たれ、この時期はダレてしまいがちです。そうならないように物件の確認、仕入れ、調査、オーナー様を訪問して様々提案したりと自分から自分を忙しくしていく必要があります。4月~7月頃の時期はそういう時期です。
言い換えれば、お部屋探しは落ち着いている時期です。でも空室はある。オーナー様も不動産会社も部屋の入居促進はしたい。そこでフリーレント物件。
【フリーレントとは】
フリーは無料、レントは賃貸料の意味となります。フリーレント物件とは、入居後の一定期間は家賃が無料になる物件を指します。一般的には、賃貸借契約書に追加されたフリーレントに関する条件を守ることで一定期間(松山市の場合家賃の1ヶ月分が目安)無料になります。ただし入居期間が短かった場合は適用外になったり違約金が発生するケースもありますのでご注意ください。
特に、今賃貸物件に住んでいて、これから住み替えをお考えの方。賃貸物件から賃貸物件への引越しで問題になるのが家賃の重複です。
例えば、5月末に引越しをするとなった場合、次のお部屋の契約は5月末までに始まるように設定します。こういう風に言うと簡単に聞こえますが、ではその部屋はいつ決めますか?と考えると話は変わってきます。なぜなら、物件を決めるかどうかのタイミングでは、まだいつが解約になるのかが決まっていないからです。
先に引っ越す先の部屋を決めてその後に今の部屋の解約を行なうのが通常の流れです。そのため、どうしても家賃が重複してしまう期間というのが存在します。その瞬間は2部屋分の家賃を支払わなければならない。というわけです。そこでフリーレント物件。それに、家賃がサービスされると契約時の初期費用もその分軽減されると言えます。(例外的に、さらに次の月の家賃が前倒しで契約時に請求される事もあり得ます)
→ フリーレント物件検索へ
そんなフリーレント物件。たくさんあるわけではないのですが是非検索してみてください。入居後の家賃が1ヵ月無料になると引越しがしやすいです。賃貸からの引越しの場合は家賃が重複する期間が出来てしまうと述べましたが、フリーレントならあまり気にしなくてもよくなります。契約期間が重複することで落ち着いた引越しが可能になります。
最近は、引越し業者さんに頼まず自分たちで引越しをするケースも多いと聞きます。引越しの猶予期間が長ければ時間に余裕があるため数回に分けて引越しを出来るのが良いですね。時間に追われ急いで引越しをすると後の荷物の整理や片付けが大変です。
さて、そんなフリーレント物件にもデメリットがあります。それは契約期間が短かった場合、違約金が掛かる事がほとんどである点です。オーナー側としては、ある程度長く住んでいただけるとの思いもフリーレントには含まれています。
例えば、家賃サービスしたのは良いが1年以内で退去になった。といったケースの場合などオーナー様にとって良い事はありません。そのため、短い期間しか入居せず、すぐに退去になってしまう場合は違約金が掛かってしまう。と思っていただいた方が良いです。こういった内容については、契約書に記載されて事前に宅地建物取引士(通称:宅建士)より説明を受けるはずですので必ず御確認ください。
4月以降は、賃貸の住み替えと新婚さん達のお部屋探しが多くなる時期です。フリーレント物件という存在も気にしてみてはいかがでしょうか。