建物には、日常の生活をする上で必要な、また安全な生活をおくる上で必要となる様々な設備が備わっています。それらの設備の維持管理についての一部をご紹介いたします。
建物の清掃とは、建築物内外の異物を排除して建築物の環境を清潔に維持する為に行われます。大きく分類すると、ビルクリーニングと廃棄物の建物内処理の2つに分かれます。
建物を清潔に維持し環境を衛生的に且つ継続的に維持するためには、日常清掃、清掃機械等による定期清掃、日常、定期清掃では実施されない場所でのスポット清掃を組み合わせ計画的に清掃を実施することが重要です。清掃作業は、快適で衛生的な建物空間を提供するだけでなく、施設利用者様に安全で衛生的で清潔な環境にしていくことで、建物を利用されるお客様や入居者様の心まで明るくする力があると思います。
①貯水槽設備
貯水槽は建物内で使用する水を貯留しておく設備で、受水槽と屋上に設置されている高架水槽の総称です。
↓受水槽の図。敷地の角にある場合が多いです。
↓高架水槽の図。屋上にあります。ここから各お部屋に水が供給されます。
建物の大きさによっては、直接給水されている建築物もあります。タンクに水を貯めたままになるになりますので、衛生面の管理には十分配慮が必要です。基本的には1年に1回以上の清掃は行うように法律によって定められています。水を高架水槽へくみ上げる際や、各部屋に給水する際にはポンプ設備が必要となり、故障の際には、最悪長期間断水となってしまう場合もあります。経年劣化等によって故障する前に対処をすることがとても重要です。
②消防設備
消防用設備とは、「消防の用に供する設備、消防用水及び消火活動上必要な施設」の総称です。
一般的には消火設備や自動火災報知設備等の警報設備、避難設備、電気設備等があります。火災の際に作動し危険を知らせることや、消火器による消火等、緊急時に作動します。消防設備は定期的な点検が必要で、外観点検や作動試験等が行われます。
③浄化槽設備
浄化槽とは、生活雑排水やし尿を浄化して放流する設備です。 浄化槽は、ご家庭から出る生活雑排水やし尿によって河川汚染を防ぐために設置されてます。
↓写真は、浄化槽へ送風するための設備
↓浄化槽のポンプを動かす機会
浄化槽は下水道の最終処理並みの浄化能力があり、コストも安いため補助等が活用できる場合もあります。公共下水道が整備されていない地域にはこういった設備が導入されている物件も少なくありません。浄化槽設備は地球環境保全に関して大きな役割を担っています。保守点検においては年数回の点検を行い、正常運転状況の確認や消毒剤の補充、汚泥汲取りの必要の有無等を保守を行います。
今回は建物維持管理や建築物設備の一部をご紹介しました。