お部屋探しの際に、ベランダの向きを気にする方は多いと思います。僕もそのうちの一人です。一般的に「南」、「東」、「西」、「北」の順番が人気順と言われるのですが、それぞれにどんな特徴があるのでしょうか。その話をしてみたいと思います。
ちょっと、その前に補足を。
このお部屋の向きですが、ベランダの向いている方角を指す事もあれば、主要採光面(しゅようさいこうめん)を指す場合もあります。
「主要採光面」とは、その建物だったりお部屋で自然の光がもっとも多く取り込める窓などがある面の事。例えば、ベランダ側よりも、側面の方に窓や開口部が多い間取りの場合などは、ベランダではない面の事を「主要採光面」と呼ぶことになります。
【メリット】
●日が差し込む時間が長い
●洗濯物が乾きやすくお布団なども干しやすい
●お部屋が明るい、日が入るため暖かい
【デメリット】
●一般的に他の向きよりも家賃が高くなりがち
●夏はとくに暑い
●南側に建物などがあると日が思ったほど差し込まない
(南向きだから日当たりが良いとは一概に言えない)
【メリット】
●朝日が差し込み気持ちよく目覚められる
●朝日を浴びるのは健康に良いとされている
●夏場は過ごしやすい
【デメリット】
●夜型の方や朝ゆっくりしたい人にはマイナスかも
●洗濯物は午前中が勝負。午後になると日が当たらない
【メリット】
●陽が強いため暖かい
●午後型や夜型の方おすすめ(午前中寝てたい方)
●冬でも洗濯物が乾きやすい
【デメリット】
●西日は強く暑い
●床やカーテン、洗濯物などが日焼けしやすい
●ベランダに洗濯機
【メリット】
●家賃が相場より安い傾向にある
●意外と暗くない部屋も多い
(向かいにビルの窓があったりすると照り返りがある為)
【デメリット】
●北向きの物件はあまり多くない
●街中や道路沿いの物件が多く賑やかな場所が多い
●中には暗い部屋もある
お部屋の向きごとの主な特徴でした。ただ、紹介した内容はあくまでも傾向の話です。建物の周辺環境(隣接した建物との位置関係や高さなど)、お部屋の階数、そもそもの窓の大きさなどによっても大きく違いが出る場合があります。特に「南向きだから日当たりが良くて明るいはず」だと決めつけるのはちょっと危険です。せっかくの主要採光面に障害になる建物があり、東向きや西向きの方が日当たりが良かったのに。っていうケースはけっこうあります。
これは個人的にお客様によく話す事なのですが、単身の方で朝が弱い方には「東向きがおすすめ」。午前中はゆっくり寝たい。夜型の方には「西向きがおすすめ」。お部屋は暗い方が良い。家賃を抑えたいという方には「北向きもおすすめ」といったようにライフスタイルに合わせておすすめも変わってくるのかと思います。
ちなみに、ワンルームの部屋に20年間住んでいる僕の部屋は東向きのベランダになります。朝日が差し込むこの間取りが気に入っています。けして朝が弱いから言ってるわけではないですけどね。(笑)お部屋探しにも関わりの深いお部屋の向きの話でした。