これから本格的に暑くなる前に、エアコンの試運転をしてみましょう。冬の間に使っていたエアコンも徐々に使わなくなって、ちょうど過ごしやすい時期をお過ごしかと思います。まだ当分エアコンは使わないから暑くなってきたら試してみよう!とお考えの方も多いと聞きますが試運転は早めにしておくことをお勧めします。いざ使おうとなった段階で調子が良くないとなったら辛いですしね。
そもそも、電化製品は使用しない期間が続くと急に調子が悪くなったりするものです。特にここ最近は原材料不足だったり、同時期に注文が殺到する事などから修理や交換に時間が掛かってしまいます。もしも試運転をして調子が良くなかったとしたら、早めに対応が出来るに越したことはありません。
●エアコンの試運転の方法
エアコンのブレーカーが「入」になっている事を確認
電源プラグやコンセント周りにホコリ等ないかチェック
リモコンの電池がちゃんと使えるかも確認しましょう
運転モードを「冷房」にして運転開始
(極端に低い温度にはせず室内温度より3~5度くらいで設定)
使用していない期間が長いとすぐに反応しない事もありますが、作動して風が出だしてからだいたい30分くらいは少なくとも継続して運転をさせてください。30分以上経過しても冷風が出ないようだともう少し温度設定を下げてみる必要があるかもしれません。
また、変な音がしないか?臭いはないか?すぐに止まったりせずにちゃんと作動しているかなども確認をしてみてください。動作がおかしい場合、エアコンの本体のランプが点滅したり異常を伝えるような反応を示す事があります。
吹き出し口や本体から水漏れがするようなケースもあります。室内と設定温度に極端な温度差がある場合など結露が発生してしまう事もあります。また、室外に出ているドレンホースがホコリなどで詰まっていて水が通りにくくなっていて水漏れになっている事も考えられます。これらの事も予め解決しておくことで安心して夏を迎えりことが出来ますね。
エアコンの本体カバーを開けると中にフィルターが隠れています。エアコン自体が、お部屋の空気を取り込んで熱交換器を通じて暖かい空気や冷たい空気を流れ出しています。(冷房が出る場合は、同時に室内の暖まっている空気を外に排出もしています)その際に空気中のゴミやホコリなどもエアコンが吸ってしまうので、フィルターと呼ばれるアミのような部品でそれを防ぐわけです。
ちなみに、このフィルター清掃ですが、適切な頻度はどれくれいでしょうか?お客様の中には、ずっとフィルター掃除をした覚えがない。という方もいらっしゃるかもしれません。エアコンの故障や不具合、水漏れや臭いの原因がフィルター清掃が出来ていなかったからだった。というケースもあります。たとえ設備で設置してあるエアコンであっても、入居している方の維持管理の状態が良くない事が原因だったとしたら、費用負担は入居者負担に。となります。(ちょっと難しい言葉ですが『善管注意義務違反』と言います)
さて、フィルターのお掃除の適切な頻度についてですが、実は「2週間に1回」と言われてます。ただ、適切な頻度でちゃんとお掃除出来ている!と言える方はそう多くないのではないでしょうか?今一度試運転とともにフィルターのチェックと清掃もお願いします。
シーズン前に、業者さんにお願いしてエアコンクリーニングを行なっておけば安心です。当然費用が掛かる事ではありますが、クリーニングが出来ているエアコンは熱交換効率もよく電気代が節約できると言われます。
エアコンクリーニングは専門の業者さんが、エアコンの部材を解体してフィルター掃除だけでは除去できない内部のカビ、ホコリ、汚れなどを落とす作業です。実際に作業現場を見てみると、本体や部材に高圧洗浄で吹きかけた水がすぐに黒っぽくなっていくのが分かります。
作業時間は1~2時間といったところでしょうか。実際には「お掃除機能付き」か「お掃除機能なし」かの違いによって分解出来る部分が違って時間だったり作業内容が変わるようです。賃貸物件の設備として設置してあるエアコンは、お掃除機能が無いものが多いかもしれません。
エアコンクリーニング費用は、1台あたり8,000円くらいから15,000円くらいと幅があります。これは、さきほどのお掃除機能の有無や、空室か入居中か。エアコンの周囲にある家具や家電の状況から、どれくらい養生の手間が必要か?作業が大変か?などによって違いが出てくるものと思われます。
毎年のように耳にする事ではありますが、例に漏れず今年も熱い夏日が連日続くものと思われます。少しでも快適な生活が過ごせるように前もって準備が出来ていると良いですね。エアコンクリーニングに関しては当社からも業者さんの紹介など出来ますのでお気軽にお声掛けください。