物件を決めるまでの流れの中にお部屋の見学があります。物件資料やネットに出ている情報がイメージ通りかどうか。見学ってウキウキしまうよね。不動産会社の僕たちでも、初めて見に行く物件は楽しみだったりします。現地に行って見てみたら予想を裏切るような状況になる事も実はけっこうあるんです。なるべくそうらならいように、物確(ぶっかく)と言って事前に行なう物件の確認が重要なのです。お客様が驚かれるのは良いとして不動産の営業まで一緒に驚ている場合ではないですもんね。
見学の方法と言えば、昔はお客様が店舗に来店しお話をして、見る物件を絞ってから一緒に車に乗って現地に向かうのが主流でした。別々に行動するとスムーズに現地に行けない事もあるし、社内での会話も重要なので一緒に行動した方が良いのです。ですが、時代とともに、またコロナ禍の影響もあり、見学の方法は多様化してまいりました。
①お客様に店舗にお越しいただき一緒に見学
②店舗にお越し頂き別々で現地に向かって見学
③リモート形式でのWEB見学をする
④物件の現地、あるいは付近で待合せて見学
主にこのような方法があります。
①は先程触れた以前からある王道の方法です。一緒にいる時間が長くなるので、不動産営業にとって物件の説明がしやすい利点があります。特に複数の物件を見て回る場合などは、見学の前後の移動時間に、物件についての補足をしたりご質問を受けたり出来ます。不動産会社としてはこの方法が一番成約に至りやすいと考えるので推奨する傾向にあります。
マイナス点としては、お客様にとってはずっと営業マンと一緒なので、家族間などでのリアルな話合いがしずらかったり、気疲れする、などが上げられます。また自分で運転をしないから物件の現地の場所を覚えにくいのもマイナス要素と言えるでしょう。
②は、別々で行動する方法です。お部屋の中以外は別々に行動するので気兼ねないのは利点でしょう。自分で車を運転すれば場所を把握しやすいとも言えます。ただやはりマイナスな面もあって、別々の行動になるので営業マンとの会話をする時間が限られ、話も途切れ途切れになってしまう恐れがあります。車2台で移動の際、後ろの車を先導しなら運転するのも大変です。ナビがあるからまだ良いですが信号で引っ掛かったりもしますしね。あと、見に行く物件に車が置けないなんて事もあります。
③は、最近出てきた方法です。コロナ禍でさらに需要が増したと言えます。これはなんといっても自宅にいながら室内の様子がスマホなどで見られる。が最大のメリットですね。特に遠方の方なら尚更ですね。(実際に現地に行く僕たちはその分大変なんですけどね。笑)デメリットは、実際に見られない事でしょう。でも、引越し慣れした方であればそんなにデメリットとは思わないかもしれませんね。
④こちらは今の時代にお勧めの方法の一つです。リモート形式で契約の説明が可能となってから、店舗に来店しなくても契約が進められるようになりました。僕たちは実際に店舗にお越しいただき、どんな雰囲気の会社か、どのようなスタッフがいるのかなど見て安心してほしい気持ちはありますが、手軽に手続きをしたいという気持ちも分かります。現地待ち合わせは、お部屋の見学の前後に、お客様が時間を有効に使えるというのがまずメリットです。車などで直接現地に行くことから周辺環境の確認などもしやすいですね。後、これは意外に重要な点として、駐車場に車を駐車して試しておく事が可能という事。契約する駐車区画が停めやすいのかどうか、ちゃんと区画に車が収まるかどうかが確認出来ます。
これは特に松山市外や郊外のお客様にとっては、物件の方が自宅から断然近いというケースも結構あります。それなのに一度店舗に足を運び、それからまた物件まで行くのは非効率ですよね。そういう場合は、御事情をお伝えいただく事で臨機応変に不動産会社の側が対応した方が良いと思います。
以上、お部屋の見学にもいくつかの方法があります。お客様の今の住環境や土地勘の有無などによってもメリットデメリットは変わるのかもしれません。いずれにしても落ち着いてお部屋の見学をしていただけるよう僕たちも日頃から心掛けたいと思います。