愛媛県、特に松山市は車社会と呼ばれていて駐車場の需要が高い地域です。単身の方は駐車場付き。新婚さんやファミリーの方には、駐車場2台分必要。と言われる事が多いです。マンションやアパートの敷地に十分な駐車場区画があれば良いのですが、駐車場が不足している物件がほとんどです。世帯数と同じ台数の駐車場があればまだ良いですが駐車場が不足している建物もけっこうあります。ずっと以前なら一家に一台の時代がありました。当時は一家庭で2台持つことが普通になると想定していないとしても不思議はありません。
そんな建物付きの駐車場。1台ごとの区画の広さが必ずしも十分とは言えない場合もあります。広い敷地ならまだしも限られたスペースに建物は建てられます。なるべく多くの部屋をとれるように建築したい。賃料などの収益性が重要ですので当然そう考えます。駐車場や駐輪場も十分にとりたいものの、そこは敷地の広さや形状などとの兼ね合いがあります。お部屋と同じくなるべくなら多くの駐車区画を確保したい。そんなバランスの元、駐車区画も決まっていくのが現実です。
駐車場の契約の際に気を付けていただきたい事があります。
①駐車する区画を確認しておく事
当たり前のような事で不思議に思われる方もいらっしゃるでしょう。ですが、「このどこに停めるのか?」は意外と見落としがちです。駐車場だけの契約ならばこういう事は少ないでしょうけれど、お部屋を見に行くときにはどうしても「部屋」に関する情報だけに目が行きがちです。それ自体は悪い事ではないものの、検討する物件は現地で「どこに駐車する事になるのか?」は押えておきたいポイントです。
ちなみに、物件の見学時に営業担当者が駐車する区画があるとします。その場所が自分も駐車する場所だと思うのは自然な事だと思いますが、見学の時に駐車した区画が実際に契約する駐車区画ではない。という事は多々あります。これは営業担当者も十分気を付けて説明をしなければいけない事ですが、お客様が勘違いしてしまう事もあります。
②駐車する区画のスペースにちゃんと車が収まるか?
駐車する区画ですが、どう見てもスペースの幅や長さに十分な広さがある場合はともかくとして、賃貸物件でそういうケースは非常に稀です。自分が停めようとする区画に車はちゃんと収まるのか?区画からはみ出したりしないか?確認が必要です。たとえ幅や長さが分かったとしても、車輪止めがあったとしたら区画からはみ出してしまう事もあり得ます。そうなった場合、契約が出来ない。車庫証明が出せない。といった事が起こります。最近では軽四自動車のサイズも大きくなっていますから軽四車だからOK!とも一概には言えません。
③技術的に駐車する事が可能かどうか
失礼な話になってはしまいますが、お車の運転にあまり自信が無い。という方にとって「駐車」するのは大変です。しかも毎日の事になってしまいます。切り返しが難しい。駐車する場所の前に突起物や障害物がある。周りの車両が大きくて圧迫感がある。など駐車する事自体が可能か?あるいは容易か?は契約する前に確認しておきたいですね。
④その他の注意事項
これは管理上良いとは言えませんが、区画の番号が消えかかっていて分かりずらい。あるいは番号そのものが現地にない。という駐車場もあります。その場合は区画図などで現地の実際に駐車する区画を確認する事になります。
また、敷地の中に空いている区画が無くて敷地外の駐車場で契約したり、別の離れた駐車場を探して契約をするしかない場合もあります。
部屋からどれくらい離れているのか?駐車場料金の支払い方法や契約はどのようになるのか?敷金のようなものや保証人は必要か?など、別借りとなった場合は、契約もお部屋とは別になるので手続きがその分増える事になります。
カーポートが付いている物件も少数ですがあります。特に戸建ての持ち家タイプの賃貸物件などには設置してある事があり嬉しい設備です。ただ、この場合も残念ながら高さが合わず駐車が出来ない。という事が起こりえます。松山市では少ないですが、立体駐車場なども同じことが言えますね。
以上、意外と見過ごしがちな駐車場に関する話でした。