角部屋って良いですよね。お部屋探しの中で「出来れば角部屋で!」と要望をお聞きする場面もあります。角部屋だったら、左右の少なくとも片方の側には隣室がない。お隣同士や上下階との事を考えたら、隣りあったお部屋が1方向でもない分、角部屋には安心感があると言えますよね。あと、角部屋はほとんどの場合、フロアの端にありますので、玄関の前を通る人が少ない事も上げられます。EVを降りてすぐの部屋だったら、玄関の前を各戸の入居者さんが通る事になります。
などなど、主な角部屋のメリットとして、
・隣の部屋が無いので隣室トラブルのリスクが軽減される
・玄関の前を通る人が少ないので安心感がある
・側面などに窓が多い
・出窓があると、インテリアとしても有効利用できる
が上げられます。良い事ばかりですね。
角部屋でお部屋に窓が多いと、まず室内が明るいです。お部屋が明るいという事はとっても大事な事。そう思って僕が自分の部屋探しをする際も「角部屋」を条件にしていた事があります。そして実際に理想通りの「角部屋」、しかも「出窓」があるお部屋に住む事が出来ました。やった!
「角部屋」って良い事ばかりだ!と思っていましたが、実はそうでもなかったんです。実際に住んでみてわかる事もあります。「デメリット」って言うと少し大袈裟ですが、良い事ばかりでもない点をいくつか上げてみます。
・中部屋に比べて角部屋は家賃が高い。
・窓が多い分カーテンが必要になる。
・家具を置きたい場所に窓があり邪魔になる。
・出窓があると雨が降った時に雨音がうるさい。
・窓が多いので空調が効きずらいように感じる
意外とデメリットも多い。(笑)
特に、雨音がうるさかったり、空調の効きが良くないように感じる等は住んでみて分かった事です。とても良い勉強になりました。あと窓があるから家具が配置しずらいというのも盲点でした。窓がなければ悩むことが無いのに、窓をわざわざ潰すように家具を置くのは勿体ない。でも置き場がない。ある意味贅沢な葛藤ではありますが。
お部屋探しのそれぞれの条件には、だいたいメリットとデメリットの両方があります。一例として、「新築物件」は綺麗で設備も多くて良い事ばかりのようですが、「家賃が高い」「退去時の現状回復が厳しいかもしれない」「各種手続きの際に住所が伝わりにくい」などのマイナス要素があります。細かい話ですが、PIZZAの配達員さんが現地を分からずなかなか到着しない。なんて事も。そういった場合は「その新築物件が建つ前は何があったのか」を知っておくと全然違いますよ。「前は〇〇アパートという建物が建ってた所」とか「前は駐車場だったところ」など一言添えると相手に伝わりやすいんです。
お部屋探しには妥協がつき物です。さきほど取り上げた「角部屋」や「新築」などは一例ですが、拘りを無くす事で理想のお部屋に辿り着く事だってよくある話です。僕たちがお客様のお部屋探しをしながら日々思う葛藤でもあります。「この条件さえ妥協してくれたらこんな良い物件があるのにな」って思って説明しても伝わらない事も多いんです。
メリットがあればデメリットもあるのは当然。なかなか良い物件情報が出てこないという方。そんな時はお部屋探しの条件を見直してみる事も重要です。