大野です。僕は久万高原町の出身です。生まれてから高校を卒業するまでは実家で過ごしました。小学生や中学生の頃は、田舎の村全体が、僕にとっての遊び場であり運動場で、アスレチックジムでした。今でも帰省すれば一瞬であの頃の感覚に戻る事が出来ます。昔よりも寂しくなってしまった田舎だけれど風景なんかは実はあまり変わっていない。
一瞬で昔の思い出が回顧できるのもあまり変わらない景色が待っててくれるからなのかもしれません。
そんな、思い出の田舎の中で昔よく通った飲食店があります。『レストラン湖畔』。もうだいぶ昔にやめちゃいましたが遊び場でもあり、弟や友達らとご飯もよく食べに行きました。
【下の写真右側に映る建物が湖畔。道の駅のような施設でした】
そんな『レストラン湖畔』に、数年前から冬季限定でラーメン屋さんがOPENする事になっていました。『鶴姫(つるひめ)』地元の方なら名前だけでピンときます。四国カルスト五段高原にある宿泊施設でありレストランの『姫鶴荘(めづるそう)』のお店だそうです。四国カルストは、冬場に積雪があり、一度積もった雪は場所によれば5月くらいまで溶けずに残ったりします。その為、下山して(?)お店を出しているんだろうと思われます。
【鶴姫の入口】
外の雰囲気はラーメン屋さんですが、中入ったら「湖畔」。期間限定の間借りだから当たり前かもしれませんが、そのままの方が良い。なにより懐かしい。
【メニュー表】
不思議な気分だ。湖畔に来て、姫鶴荘のお店のラーメン食べるだなんて。一度に二度美味しい!って思えるのは地元出身者だからだろうか・・・。メニュー見てたら、湖畔に流れる音楽がふいに中島美嘉さんの「雪の華」に。
だめだ泣いちゃうよ。
今度は20代の頃にタイムスリップ。田舎ってやっぱり良いね。たまに帰んなきゃな。
【道の駅の場所にある案内板より】
雪の華が終わったと思ったら、MISIA「everything」
だめだ、今度は歌っちゃうよ♪(笑)
と一人でいろんな事と戦っていたら「着丼」
【こってり鶏白湯ラーメン】
【チャーシュー丼】
ラーメンだけではなく、チャーシュー丼も注文する暴挙。
いつもならこんなに注文しないよ。
NO!everythingだよ!MISIAさん。(笑)
いいんだ、今日は両方食べたいんだい。なんなら中華そばを追加したって良いくらいの気持ちでいたんだからね。久しぶりの帰省が僕をそう思わせたんだ。
なんだか、鶏白湯ラーメン、いい仕事してるな。って思いながら食べました。人口減少や少子化やで田舎はどこも大変。町おこしや移住とかいろんな取組していて、うまくいっている事も苦戦している事もあるみたい。コロナ禍で飲食は厳しい。交通状況だって、雨が降ったらいまだに土砂崩れが起きたりする場所もある(33号線の途中が、片側1車線になっていました)
そんな中でも、元気に明るく地元で頑張っている人たちがいる。中島美嘉さんじゃないけど、今年最後のラーメンの華を1人眺めながらこの時間にシアワセがあふれ出す。甘えとか弱さじゃないただ、このラーメンと湖畔とずっと一緒にいたい。素直にそう思えた鶴姫でした。
その後、実家で台所の換気扇交換をしてきました。
いきなり現実の世界へ。
良いんだ。思い出は良い思い出のままに。今をこれからを生きていくんだい。地元になにか貢献できることがあればな~。帰り道はそんな事をぼんやり考えていたんだ。